~MUJIにハングボールが揺れる!夢のような光景に感動を嚙み締めた夜~
時は2020年9月、鎌倉での初の展示販売会「250(ニーゴーマル)」を目前に控えた頃。
ハングボールを常設販売させていただいている東京・西荻窪「HATOBA」のオーナー國時誠さん作のDMを手に、お世話になっている鎌倉の飲食店などを訪ねて回ったとある一日が、その後のhangにとって、とても大切なご縁につながりました。
時をさらに遡ること、2020年4月。今回舞台となる「MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉」は、奇しくも新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出された数週間後に、オープンの日を迎えられました。
“まちと作る、MUJIcom”をテーマに鎌倉で暮らす人たちと話し合い、要望が多かった食に関する商品を多く取り揃え、通常MUJIcomでは扱わない冷凍食品を置くなど、地域とのつながりを強く意識されたお店です。
暗く沈みがちな自粛ムードに一筋の光が差すような、久しぶりの明るい街の話題にほっとして嬉しくなったのを、昨日のことのように覚えています。
店長の永尾亮さんは、自然体で地域とのつながりを紡ぐとても魅力的な方。毎週土曜日にMUJI前を出発し、1時間散歩を楽しみながらゴミ拾いをする「朝の鎌倉街歩き」を立ち上げたメンバーのお一人でもあります。(開店当時の空気感や永尾さんの思いを伝えてくださる記事はこちら→Webマガジン「コロカル」鎌倉ローカルラボ)
朝の気持ち良い空気を吸いながら一緒に街を歩く中で親しくなっていたことから、DM配り先の一つとして思い浮かび、突撃してみました。
DMを置くことを快諾くださった永尾さんから、続けて思わぬ一言が…。「実は、こちらからもお願いがあります。」
お話を伺うと、オープンから半年を迎える10月に、鎌倉で暮らす方、鎌倉を訪れる方がMUJIで集い、つながる場を目指す「鎌倉つながる市」を計画されており、そこで高い天井に梁のある空間を活かす展示をしてほしいという、驚きの内容でした。
ハングボールの展示には絶好の空間にワクワクしつつ、かなり広い床スペースをどう展開しようかと永尾さんと相談するうちに、普段の生活に寄り添うMUJIcomにも合うような「衣食住」をテーマにした、3店舗によるコラボ出店のイメージが固まっていきました。
かくして、hangの屋号「Reef Leaf」の生みの親でもあり、鎌倉で観葉植物の仕事を始めるきっかけを与えてくれた鎌倉・扇ヶ谷「テールベルトとカノムパン」の「カノムパン」、生き生きとしたデザインに惹かれて以前から愛用しつつ、密かに物づくりの先輩として背中を追いかける存在でもある「アマング」との夢のコラボが実現しました。
実は、これがhangにとって初の本格的なコラボイベントとなりましたが、気心の知れたメンバーと出店する安心感と同時に、pop up shopの経験豊かな2つのブランドが事前準備や設営にあたる姿勢を間近に見られて、多くの刺激と学びを得る機会となりました。
前日の夜、広いスペースに悩みつつも、天空の城ラピュタをイメージし制作したガジュマルを中心に、用意したハングボールを吊るし終え、お店の外から見た時の光景は忘れられません。
鎌倉の暗い夜に光り輝く「MUJI com」の文字と、その背景に揺れるいくつものハングボールの姿に、じーんと胸が熱くなりました。
会期中には大勢の方にお越しいただき、鎌倉の情報を伝える「かまくらいふ」さんにも当日の様子を取り上げていただきました。
お越しくださった皆様、永尾さん始めMUJIcomのスタッフの皆様、コラボ企画の提案を快く受けてくださったカノムパン、アマングの皆様、本当にありがとうございました!
※文中に登場する永尾さんは、2022年2月に新たな土地での生活をスタートされました。またお会いする日を楽しみに、ますますのご活躍をお祈りしています。
2020.10.24-10.25
「第1回鎌倉つながる市」@MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉